中小零細企業の新規事業の選び方(総括)

中小零細企業の新規事業の選び方 前編はこちらから

中小零細企業の新規事業の選び方 後編はこちらから

 

毎年、多くの方が新規事業を始めます。

2017年の中小企業庁のデータによると、年間の起業件数は約20万件、年間の法人の起業件数は約5万件にもなるのだそうです。

 

ただし、よーいドンで事業がスタートし、同じ努力を続けても、その成果の大小は選択する事業やビジネスモデル、ポジショニングによって大きく変わってきます。

 

これまでの投稿で、中小零細企業にとっての新規事業の選び方のポイントを5つご紹介しましたが、今日は総括です!

 

5つのポイントのなかで何より大切なのは、昨日の投稿でお伝えした、ポイント⑤の事業のポジショニングを間違えないで選定することです!

人口の減少とともに市場の規模もどんどん縮小していくこれからの日本で事業を行うにあたって、企業それぞれの事業のポジショニングが明確であることが一層強く求められます。

他社との差別化を図り、商品やサービスの付加価値を高め、自社がどのような事業(分野)で一番になれるかを、是非考えていただきたいです。

*事業のポジショニングの考え方については、こちらの投稿もご覧ください*

 

 

一生懸命頑張ることは成功のための必要条件であって、十分条件ではありません。

十分条件は、頑張ることで、経営者自身も企業も、従業員も報われる事業を選定・設計することです。

経営者の方には、この十分条件を検証し続ける責務があり、これこそが経営者に求められる経営力です。

この経営力を磨くために費やす勉強時間とお金をしっかり確保してください。

努力がよりたくさんの成果を生み出せるような事業を選択してください。

入社した時、または、先代の跡を継いだ時、その会社にはすでにビジネスモデルが存在し、ある程度円滑に機能しています。

新入社員は、後継者は、このビジネスモデルに沿って事業に関与します。

その地位が上がっても、その関与する範囲を拡大させるだけで、過去のビジネスモデルを踏襲するケースがほとんどです。

結果として、ほとんどの人が、新規事業を真に創造したことがありません。

新規事業をはじめる際は、過去のビジネスを踏襲しながら改善することと、ゼロから創造することには雲泥の差がある…ということを胸に刻んでいただきたいです。

 

 

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