現代の消費行動『意味消費』

 

時代とともに経済活動は変化しています。

昭和や平成の経済活動の中で、消費者の3大困りごととされる「危険」「不快」「不便」は概ね解決したと言われています。

また、たくさんの商品やお店が存在する一方で日本の人口は減少し続け、ものを作れば売れる時代も過ぎました。

 

この消費者の3大困りごとが概ね解決し、ものが売れない現代において、中小企業の商品・サービスの提供ではマーケットの伸びしろがある「意味消費」という考え方がヒントになると思います。

意味消費とは、その商品やサービスを購入・利用することで、自分や他の人にメリットがある消費行動や、社会的・文化的な価値を重視した消費行動を現す際に使われている言葉です。

 

意味消費の具体例として下記のようなものが挙げられます。

  • 大事な記念日にいつもよりも高級なお酒を買う
  • 健康のため無農薬の野菜や果物を買う
  • かつて祖母や母が着用していた着物や宝石を自分も着用するためにリメイクする
  • 小学校に入学する孫のために高品質・高耐久なランドセルを買う
  • 老後の安定した生活のためにつみたてNISAを始める

など、自分や他人のメリットとなる商品やサービスであれば、少々値段は高いけれど、納得して購入できるはずです。

大手企業と異なり、資源や人員に限りがある中小企業零細企業が収益を出すためには、付加価値のある単価の高い商品を作ることが求められます。

 

自社商品・サービスの見直しをする際に、「意味消費」という視点を持つことをおすすめします。