Web担当者が書く(ネット文化温故知新)

お正月に「平成ネット史(仮)」というTV番組を放送していまして、実はこのころ忙しくてテレビとこたつとおせちはもちろんカレーすら満喫どころでなく、番組は断片的にしか見ていないのですが、それだけでもとても懐かしく、面白かったです。

私がパソコンをプライベートで使えるようになったのは、ビジネスや家庭用にパソコンが一気に普及した1990年代後半頃だったと思います(パソ通時代は高価ゆえ手が出ず)。
モデム、という外付け機器に電話線を引き『ビーーーーーーーーガジャミジャミジャミジャミ…』とひとしきりノイズに耐えて、接続。
繋がったら、見たいホームページのブックマークをクリック、表示が終わるまでジリジリしながら待ち、ネットを速やかに切断。
23時を過ぎるとテレホタイムに入るため繋がりにくく、何度も『ビーーーーーーーーガジャミジャミジャミジャミ…』を繰り返し、何も見られないままでうっかり居眠りして「あ゛あ゛あ゛!(通話料が!)」と青い顔で目覚めたりと、スリル満点のネットサーフィンでした。
i-mode携帯を手にして、指が痛くなるほどメールを書いたのも懐かしい。初号か2世代目の機種だったと思います。今と違い入力しづらく、指にタコができました。
その前のポケベル全盛期、富山ではプライベートでの利用は少なかったような気がしますが、どうだったでしょうか。

私自身は新しもの好きで、ネットの情報に比較的敏感だったように思います。
インターネットは家の「私的宝物」パソコンを立ち上げられる限られた時間だけの楽しみで、最先端の情報を網羅していたとはいきませんけどね。

創成期のインターネット文化は、サブカルチャーであり、アングラなメディアでした。
現在、多くの人や企業がネットの情報を利用し発信し、従来の媒体をほとんど駆逐したかのように大量の情報がネット上を行き交います。
第一線のメディアです。

時代は変わったなぁ…としみじみすると当時に、人々が求めているものは、今も昔も変わらない「賑わい」だと感じています。
「賑わい」は、発信しなければ伝わりませんよね。
というわけで、今日も富山の片隅で、賑わい発信のお手伝いに励んでいます。
5年後、10年後には、どんな手段で賑わいを共有することになるでしょうか。
未来が楽しみで、仕方ありませんよ。

i-modeを初めて使った携帯は見つかりませんでしたが、机に眠るガラケーを引っぱり出して懐かしんでみました。