中小零細企業の新規事業の選び方(後編)

毎年、多くの方が新規事業を始めます。

2017年の中小企業庁のデータによると、年間の起業件数は約20万件、年間の法人の起業件数は約5万件にもなるのだそうです。

 

ただし、よーいドンで事業がスタートし、同じ努力を続けても、その成果の大小は選択する事業やビジネスモデル、ポジショニングによって大きく変わってきます。

今日も、昨日のブログに引き続き、中小零細企業にとっての新規事業の選び方のポイントをご紹介していきます!

 

 

ポイント③:多大な資金を必要としない事業を狙う!

自身で調達できる資金内(自己資金+可能な借入れ)で、一旦立ちあげられる事業を選択してください。
力不相応な資金計画を立てて、「資金さえあれば」と考える…このないものネダリは止めましょう。

ステージを一つずつ超えて行きましょう。
また、事業拡大時に多大な事業資金を必要とする事業、金融事業・投資事業や粗利益率の低い事業は、中小零細企業が取り組む事業ではありません。

⇒必要な資金総額が力相応か、これも確認してください!

 

ポイント④:付加価値の高い(高価格帯)事業を狙う!

大雑把に分類すると、低価格帯ゾーンの大きなマーケット(ロアマス)はビッグカンパニー向け、高価格帯のニッチマーケット(アッパーニッチ)は中小零細企業向けです。

ミドルゾーンやロアゾーンではなく、アッパーゾーンの価格帯を狙ってください!

価格帯が1斤200円の食パンのマーケットは大手メーカーで寡占状態ですが、1斤800円の食パンのマーケットは、徐々に飽和に向かっていますが空きがありました。

⇒アッパーニッチ(高価格帯の隙間)を狙ってください!

 

ポイント⑤事業のポジショニングを間違えない!

高収益企業研究の第一人者、三品和広氏(神戸大学大学院・経営学研究科教授)の言葉を引用して紹介させていただきます。
『(高収益企業の研究を通じて)成功例に共通している点は一目瞭然だった。「事業立地」がよいということだ。仕事の仕方の工夫や製品開発ではなく、そもそも「何屋さんをやるか」の選び方が優れている。事業立地の考え方では、ある市場の中でどこにポジションするかよりもむしろ、そもそもどの市場を選ぶかが重要になってくる…』

⇒自分の事業の強みがどのようなところで、どのような分野だったら一番を目指せるか、という視点を持って、事業のポジショニングについて考えてみてください。

 

 

本日は、中小零細企業にとっての新規事業の選び方のポイントを3つご紹介しました。

明日のブログでは、前編・後編の内容を踏まえた総括を書きます。ぜひご覧ください!

 

 

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